Project

Construction of "Alterspace"

Alterspaceの第一回目は、そのコンセプト故、混沌とした場として成立します。展覧会、イベント、カフェスペース、ワークショップスペースなどが同時に存在します。 全体の場を構築するための壁や舞台は、日本と韓国で集められた段ボールを用いて、韓国のアーティスト、イ・デイルが作成します。安価で、サイズや形を変えることにも適し、どこにでも簡単に手に入れることのできる段ボールは、Alterspaceの「場そのものが変化していく」というテーマのシンボルとしての作品でもあります。またイ・デイルは、自身の作る段ボールの構築物は「アートワークを置く台や、設置するための壁として存在するので自由に使って良い」と語ります。彼はさまざまなパブリック・スペースに廃材やサウンド・インスタレーションなどを利用した作品を介入させ、場所の意味を再考させる作品を作ってきました。韓国で、彼との対話がもとになり、Alterspaceのアイディアが生まれました。イ・デイルは構築物の他に、サウンドパフォーマンスや、インスタレーション作品も展示する予定です。

展覧会としてはAlterspaceの企画者である水田紗弥子によるキュレーション展「乱視の光」の他に、3つの実験的な展覧会の試みを紹介します。一つは、画家 近藤恵介による「12ヶ月のための絵画」、同じくアーティストである中村土光がプロデュースする「考え中」、そしてCAMPによる「遭難展」です。 アーティストの試みとして毎月作品を発表するという形式を試みる近藤によるプロジェクトは、彼の制作方法のストイックさと実験的な要素が見えると同時に、彼についてのテキストを観客が読むことができます。アーティストが主体的に作品を発表する方法の一つとして刺激的です。

中村土光氏による「考え中」では、公募と彼のセレクションによりアーティストが10人紹介されます。会期中には一人につきたった一日の展示が行われ、次の日には作品は撤去されます。ここで彼が試みるのはアーティストと観客がどう関係を紡ぐかというもので、後日、記録映像としてアーカイブされます。CAMPや近藤恵介は自身のプロジェクトに関連したトークイベントも行います。

トークを行う舞台の上では、他にアーティスト永岡大輔による朗読プロジェクト「Reconstellation in Asakusa 2014」やcomos-tv企画による中国、韓国のインディペンデントに活躍する批評家とキュレーターを招いてトークイベントを行います。また、ワークショップでは永岡大輔のワークショップ「サラムドゥル」というテキストを切り抜いて新しいテキストを作るゲームのような試みや、松本力によるアニメーションを制作するワークショップなどが行われます。また、カフェスペースでは連日、コーヒーやビール片手に個人的な対話を深めてもらいたいと思います。